ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザイン(以後UDと略す)とは、「全ての人の為のデザイン」を意味し、
障害の有無・年齢・性別・国籍・人種等に関わらず、多様な人々が気持ちよく利用可能であるように、
製品、建物、環境をデザインすることをいいます。
究極の目標は、全ての人が使いやすいデザインを目指すということになります。
それは無理としても、不都合を訴える人を出来るだけ減らそう、減らす為にどうしたら良いかの改善を常に考え実践する、
この過程がUDの本質です。
バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン
バリアフリーデザイン(以後BDと略す)とは、障害の部位や程度により、もたらされるバリア(障害)
をなくすようにデザインすることをいいます。一般的にBDは「障害者、高齢者」の概念と切り離せず、
現状あるバリアを取り除くという発想になってしまいがちです。
そこで現在は、全ての人々の多様な関係や平等性、見た目の自然さにまで踏み込んだUD視点での設計や基準の見直しが活発になってきています。
UDによってBDが無くなるわけではありません。例えば街で見かける黄色の点字ブロックは、
BDの代表例ですが、UDのまちづくりというデザインの中ではその一部となります。
UDの7原則と6要件
UDを議論するにあたり一番良く知られているのは、米国のロン・メイス氏が作った「7原則」です。
更に最近は、7原則を踏まえ、六つの要件がいわれています。(下表参照)
私たち建築に携わる者としても、技術の進歩や社会環境の変化があっても、永遠のテーマとして考えていかなければならない課題です。
それに向かって努力するのが建築デザイナーであると考えます。
【7原則】 |
---|
1.誰にでも公平に利用できる。 2.使う上で自由度が高柔軟性に富む。 3.使い方が簡単で、すぐ利用できる。 4.必要な情報がすぐに理解できる。 5.うっかりミスや危険に繋がらない。 6.無理な姿勢をとる事なく、少ない力でも楽に使用できる。 7.アクセスしやすいスペースと大きさで接近して使える。 |
【6要件】 |
---|
安全性 :誰もが危険なく安全に利用できる事。 アクシビリティ :バリアフリーに通じる利用方法。 使い勝手 :簡単に理解し、利用できる事。 価格妥当性 :価格が一般的でなければならない 持続可能性 :長持ちし、地球環境にも易しく。 審美性 :見た目、そして魂に訴える美しさ、格好良さ。 |
| このページのトップへ |